今日はホワイト(修正液的な)についてちょっと検証してみた記録です。
ヒゲやハイライトの表現にホワイトを使うため、他の画材とは別に調べておく必要があるなと思ったので。
まずは、エフ水彩で塗った上からホワイトを塗ったもの。
※下塗りが足りてませんが、気にしてはいけない。
左からドクターマーチン・ブリードプルーフホワイト、同ペンホワイト、ゴールデンアクリリックス・チタニウムホワイト、ホルベインアクリラ・ジンクホワイトです。
アクリル絵具は全く修正用ホワイトとしての役に立っていません。ブリードプルーフホワイトとペンホワイトはさすがの性能です。
隠蔽力はペンホワイトよりブリードプルーフホワイトのほうが高いのですが、ブリードプルーフホワイトは気泡の痕跡みたいなのが残るのが気になります。また、やや粘性が高いので、実際に使う時は溶き皿などに取って少し水で薄めたほうが良いようです(薄め過ぎると隠蔽力が落ちたり、水溶性の下地を溶かしてしまう可能性があります)。
ペンホワイトは薄めなくてもほぼそのままで使えます。手軽さで言えばこちらが上になりそうです。
それから、ブリードプルーフホワイトは長期保存すると成分が結晶化するようで、この結晶はいくら混ぜても元の溶けた状態には戻らないようです。たぶんこの結晶化の性質のためだと思いますが、厚塗りすると表面に細かいシワのような痕跡が現れます。広い面積で塗る時は注意が必要かも。
ペンホワイトは、ブリードプルーフホワイトのような結晶化は見られません。
あと、これはじっくり比べてみて分かる程度の差異ですが、ブリードプルーフホワイトはペンホワイトに比べてわずかに黄みがかっており、ペンホワイトのほうは青みがかって見えます。
アクリル絵具を塗った下地でも試してみました。
順番はさっきと同じです。
意外なことに、下地が水溶性でない場合はチタニウムホワイトの隠蔽力が群を抜いています。透明度高めと言われるジンクホワイトも、ペンホワイトと大差ないですね。
アクリル画など水溶性でない画材の場合は、アクリル絵具の白でも修正用ホワイトとして利用できそうです(少し薄めないとムラが出ますが)。
ブリードプルーフホワイトとペンホワイトは、どんな下地でも安定して使えると言えるんじゃないかと。
なおブリードプルーフホワイトとペンホワイトは、アクリル絵具と混ぜると凝固してしまいます。水彩絵具となら混ぜることは可能なようです。
また、乾燥後であっても水に触れると溶け出すので、完成品の取り扱いには注意を要します。
ホワイト用の画材は、猫のヒゲ(重要)などを描くのに必須なので、今後も使えそうな画材が見つかったらテストしてみたいと思います。