実際にダイソーの48色クレヨンを使って描いてみます。
例の仔猫をいつものセリアのスケブで。(同じ画像や紙を使うのは比較のためです。)
クレヨンで絵を描くというのも幼少期以来なので、どう描くのが良いのかちょっとわからない。まずは、可能な限り元画像を忠実に再現する前提で、使える色は全て使う方針でやってみました。
が、試行錯誤の度合いが大きく使う色の数も多くなったぶん、正確な記録を取るのが難しくなってしまいました。
なので、途中経過なしの完成品のみの公開です。
顔アップ。
大体の手順は、ブラウン系の色で全体を描き出してからオレンジ、イエロー、レッド系の色を追加していく感じです。
重ね塗りを進めるにつれロウが表面を覆って塗り込みが難しくなる、軸先の形の関係などでディテールの描き込みが困難(狙った位置と実際に描かれる位置がずれる)等の問題にぶつかりました。
いくら色数が多くてもズバリの色が全部揃うわけではなく、リアルに描写しようとするとどうしても混色や重ね塗りは必要になります。クレヨンでは混色が難しいので重ね塗りメインになりますが、これも難しいとなるとちょっと致命的かも。
仔猫シリーズはテスト用としてA5サイズで描いていますが、この軸サイズならB4以上のキャンバスで大きめに描いたほうが精度的にもちょうどいいかも知れません。
色数を制限なしでやるとやはりごちゃっとした感じになるので、色調の正確さを多少犠牲にして色数を抑え、重ね塗りも多くて2~3色に留めるように描いてみました。
背景はだいぶ省略しました。
すっきりまとまったようには思いますが、深みが足りず、薄っぺらいようにも感じます。
ここまでの感じだと、この先このクレヨンの使い道がなさそうなので考えてみた結果、単色でのスケッチ程度なら使えるんじゃないかと試してみることに。
どの色でも良かったのですが、とりあえず黒を使ってコピー用紙に描いてます。
画用紙だと紙表面の凸凹が大きく荒い質感になるため、平滑なコピー用紙のほうがグラデーションなどはきれいに出るようです。
が、描いていてふと思った。
「これって、普通に鉛筆で描けばよくね?」
おそらく他のクレヨンなら必ずしもこうした描き味ではないと思いますが、全体的にロウ成分が多過ぎて、塗り込んでもムラが出るばかりであまりいい感じに発色しません(特に薄い、明るい色)。
軸の状態での色と実際に描いた色との誤差が大きいので、色見本を作っておいて、なおかつそれぞれの対応が分かるように番号を打つなどしておかないと、本格的には使えなさそうです。
こうした問題を考えると、本当に落書き程度の目的でないと「お手軽」に使うのはむしろ難しい気がします。