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よし、絵を描こう。

落ちぶれ貧乏人がお絵描きに挑戦するブログ。猫成分多め。

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一朝一夕で進歩はしない。【透明水彩で猫を描く】4

鬼門な背景の本塗りに入りましたが、相変わらず作業ペースが遅い。アクリルのように重ね塗りが難しいため極力暗色を一気に置いていくようにしているのですが、それだと明暗のコントラスト調整など微妙な表現が難しく、あっち立てればこっち立たずみたいなジレンマがあります。





最初に塗った下塗りは薄過ぎて実質役に立ちませんでした。もっと濃いめに塗った上で特に明るい部分は洗い出しで抜いておけば良かったかも知れませんが、紙の表面が弱いので洗い出しが難しい。紙によって使える技法に制約がありますね。

下地が溶け出す問題のため、一度色を塗った上からさらに色を重ねて濃くする場合は、点描のような手法にならざるを得ないのはエフ水彩の時と同様です。


ところで画面に水引きをするのに、動物毛の筆とナイロン筆とで使い心地を試してみたんですが、後者のほうが使い易い気がしました。
動物毛は筆返しを繰り返すと塗った水を吸い上げてしまうし、水を追加しようとすると今度は紙がびしょ濡れになったりとコントロールが難しい気がします。

単に自分の力量不足のせいかも知れませんが。

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上手くいきそうな気がするのは大体妄想。【透明水彩で猫を描く】3

なんとか猫はほぼ仕上がりました。ヒゲなどホワイト入れは最後に処置します。





危惧していた通り、濃いめに塗った範囲でさらに上塗りしようとすると下地が溶け、無用な水彩境界が(塗ってからしばらく経って乾燥した後)現れる問題発生。

表面の水分が乾燥してしまう前に、一気呵成に必要な状態まで塗ってしまえば良いなどと言うのは、素人の妄想でしかなさそうです。透明水彩は難しい・・・。


しかし後ろを振り返ってばかりもいられない。次回から背景に入ります。

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イエローは弱い子なんかじゃない!【透明水彩で猫を描く】2

透明水彩のパーマネントイエローライトがきつくて使い難い気がしたので、黄色の代替色を検討しましたが、手持ちで適当な色がなく断念。このままパーマネントイエローライトを使うことにしました。

黄色って、他の色に比べて弱く目立たないと言うか、例えば混色したら簡単に他の色に圧倒されて存在感を失いそうな色という先入観があったのですが、実際使ってみると全く違っておりました。

むしろ格段に制御の難しい、じゃじゃ馬っていう感じ。





色を濃く重ねていくにつれ重ね塗りは難しくなりますが、一発で濃い色をいい感じに決めるのも不可能に近く難航。しかも作業中、洗い出しや水彩境界をなじませるための筆使いで紙表面の荒れがどんどんひどくなります。

アクリル絵具に比べて一長一短の感が拭えず、透明水彩に全面移行というのは難しいかも。


いまだ猫本体も完成していませんが、今回はここまでです。

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いっぺん使ってみたかった。【透明水彩で猫を描く】1

万能絵具であるかのように思えたアクリル絵具ですが、実際使ってみると一長一短であることがわかりました。

そこで、水彩絵具について今一度検証してみることにしました。

ある程度アナログ画材の扱いにも慣れてきた(気がする)ので、今回は透明水彩を使ってみようと思います。



比較のためもあり、紙は例によってKyowaのスケブ、技法もこれまで通り4原色法でやります。

使う絵具はホルベインの透明水彩から、パーマネントローズ、ウルトラマリンライト、パーマネントイエローライト、バンブーグリーンです。
これらも買ったのはだいぶ前なので、今見るとパーマネントローズなど以前はあった色が一部絶版になってますね。
緑はバリエーションが多く迷いましたが、バンブーグリーンがまさに中間の緑、という感じだったので(フーカスグリーンやサップグリーンは黄色寄り、ビリジャンは青寄りでした)これを採用。他社にはない緑なので貴重です。

これで通算3作目になるので、ポイグリはいちいち打たなくてもいいかな?、と思いこれをはしょって下書きしたら、かえって時間がかかってしまう結果に。


慢心を戒めるべきか、依存を戒めるべきか?



まずは背景から下塗り。
透明水彩を使う場合に下塗りがあったほうが良いか不要かを確認したかったので、背景のみ下塗りを施し、猫は下塗りなしで塗り進めようと思ったのですが。





やはり下塗りなしでは必要な色彩が出ないことが判明し、猫にも下塗りを入れることに。





アクリルとは違って重ね塗りで下地が溶ける可能性が大きいため、日を空けてじっくり乾かしてみることにしました。

あと、黄色に選んだパーマネントイエローライトは思ったより主張が強くきつ過ぎる気がするので、他の黄色が使えないか検討してみます。

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驚きの白さ。【画材研究】

今日はホワイト(修正液的な)についてちょっと検証してみた記録です。

ヒゲやハイライトの表現にホワイトを使うため、他の画材とは別に調べておく必要があるなと思ったので。



まずは、エフ水彩で塗った上からホワイトを塗ったもの。



※下塗りが足りてませんが、気にしてはいけない。


左からドクターマーチン・ブリードプルーフホワイト、同ペンホワイト、ゴールデンアクリリックス・チタニウムホワイト、ホルベインアクリラ・ジンクホワイトです。


アクリル絵具は全く修正用ホワイトとしての役に立っていません。ブリードプルーフホワイトとペンホワイトはさすがの性能です。

隠蔽力はペンホワイトよりブリードプルーフホワイトのほうが高いのですが、ブリードプルーフホワイトは気泡の痕跡みたいなのが残るのが気になります。また、やや粘性が高いので、実際に使う時は溶き皿などに取って少し水で薄めたほうが良いようです(薄め過ぎると隠蔽力が落ちたり、水溶性の下地を溶かしてしまう可能性があります)。
ペンホワイトは薄めなくてもほぼそのままで使えます。手軽さで言えばこちらが上になりそうです。

それから、ブリードプルーフホワイトは長期保存すると成分が結晶化するようで、この結晶はいくら混ぜても元の溶けた状態には戻らないようです。たぶんこの結晶化の性質のためだと思いますが、厚塗りすると表面に細かいシワのような痕跡が現れます。広い面積で塗る時は注意が必要かも。
ペンホワイトは、ブリードプルーフホワイトのような結晶化は見られません。

あと、これはじっくり比べてみて分かる程度の差異ですが、ブリードプルーフホワイトはペンホワイトに比べてわずかに黄みがかっており、ペンホワイトのほうは青みがかって見えます。



アクリル絵具を塗った下地でも試してみました。





順番はさっきと同じです。


意外なことに、下地が水溶性でない場合はチタニウムホワイトの隠蔽力が群を抜いています。透明度高めと言われるジンクホワイトも、ペンホワイトと大差ないですね。
アクリル画など水溶性でない画材の場合は、アクリル絵具の白でも修正用ホワイトとして利用できそうです(少し薄めないとムラが出ますが)。

ブリードプルーフホワイトとペンホワイトは、どんな下地でも安定して使えると言えるんじゃないかと。


なおブリードプルーフホワイトとペンホワイトは、アクリル絵具と混ぜると凝固してしまいます。水彩絵具となら混ぜることは可能なようです。
また、乾燥後であっても水に触れると溶け出すので、完成品の取り扱いには注意を要します。



ホワイト用の画材は、猫のヒゲ(重要)などを描くのに必須なので、今後も使えそうな画材が見つかったらテストしてみたいと思います。

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プロフィール

管理人:
吉 比古 [よし ひこ]
趣味:
猫を描くこと
ひとこと:
モフモフな猫をモフモフに描けるように頑張ります。

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