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よし、絵を描こう。

落ちぶれ貧乏人がお絵描きに挑戦するブログ。猫成分多め。

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新しい画材で描くとドキドキします。【水彩色鉛筆で猫を描く】2

インクテンスとヴィフアールで猫を描きます。題材はいつものミケさんです。

今回はあまりリアリティにはこだわらず、画材の使用感のチェックに重点を置いてやっていきたいと思います。


ポイントグリッド打ちまでは従来通りです。これを基準に、下書き込みでインクテンスで描いていきます。基本は3原色(チェリー、ピーコックブルー、カドミウムイエロー)に暗色(ウィロー)の組み合わせで、補助的にバーントオレンジを使います。





部分アップ。





ヴィフアールの発色はクレスターに似てまずまず。オレンジ、茶褐色系の発色が良く、青は薄く使うと発色が落ちる特性も似ています(ナチュラル色の水彩紙共通の特性のようです)。

ただ紙表面はちょっと水に濡らして擦っただけで毛羽立ったり、消しゴムがけにもまるで耐えないなどかなり脆いのが気になります。


何より問題は、荒目の紙と色鉛筆との相性が非常に悪いことが判明したことですね。シボ(水彩紙表面の細かい目の凸凹)の凹んだ部分に色が乗らないためか、塗っても塗っても濃くならない。色鉛筆では荒目の紙に重ね塗りで暗色を出すのはかなり厳しいです。
ディテールの描き込みもシボが邪魔してぼやけた感じにしかなりません。

そんなこた、描く前にちょっと考えればわかりそうなことですが・・・。;


インクテンスはどちらかと言えばぬるっとした塗り心地ですが、さすがにクレヨンのようなこってりした塗りにはならないようです。折れやすいということもなく、紙の選択を誤らなければ、重ね塗りもディテールの描き込みもいい感じに使えると思います。
水を使ったらどうなるのか、まだわかりませんが。


本日はここまで。続きます。

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新しい画材を買うとワクワクします。【水彩色鉛筆で猫を描く】1

以前、100均の水彩色鉛筆を試したことがありましたが、それがらみでちょっと調べてみたら、とある色鉛筆に興味を引かれました。

ダーウェント社のインクテンスと言う水彩色鉛筆です。

単なる水彩色鉛筆ならノーブランドから大手まで各社から出ていますが、このインクテンスは一度水で溶かすと乾燥後は耐水性になるというアクリル絵具っぽい性質があり、他社では見られないものです。
えげれす製の、ちょっと値の張る色鉛筆ですが、思い切って基本色をいくつか揃えてテストしてみることにしました。

とりあえず購入したのは以下の5色。


チェリー
ピーコックブルー
カドミウムイエロー
バーントオレンジ
ウィロー


3原色はできるだけこれまで使っていたパーマネントローズ、ウルトラマリンブルー、パーマネントイエローライトに近いものを選択。暗色としてウィロー、わりと使う機会の多そうなオレンジ系の色としてバーントオレンジを選びましたが、バーントオレンジはオレンジ色と言うより黄色寄りの赤に近く、ちょっとアテが外れた感じです。

なぜそんなミスチョイスをやらかしたかと言えば、どうもこのインクテンス、芯の状態での色と実際に描いたときの色でけっこう誤差がある。さらに言えば、色鉛筆として塗った時と、水を使った時での発色にも大きな違いが出るようなんです(水を使うと元の色より明るく鮮やかになる傾向あり)。


とりあえずの色見本。




撮影技術の問題で、言ってることが伝わらなさそうな気がしますが。


試し書きしてみた感じはなかなかにクセのありそうな感じでしたが、色鉛筆として塗っても水に溶かしてみても発色は非常に鮮烈で美しく、さすがに専門家用のお高い画材だけはあります。


さて今回はもうひとつ、新機軸がございます。

それがこちら。




マルマンのヴィフアール水彩紙荒目(F4サイズ)です!

クレスターは中目しかなく、荒目の水彩紙(細目よりも発色がいいらしい)の使い心地もチェックしたかったので購入してみました。
ただ、ヴィフアールって比較的廉価で入手も容易ですが、ネットだとあまり評価は高くない感じですね。これが気に入って使ってるっていう人はあまりいないような。

見た感じだけで言うと、ややくすんだクリーム色で、クレスターより少し黄色っぽく明るい。荒目ということで表面の凹凸(シボ)はクレスターより少し荒い感はあるが、シボのパターンにやや機械的な規則性がある(クレスターのは不規則均等)。


参考までに、ヴィフアール荒目の紙表面を撮影したもの。




参考にならないレベルでわかり難い・・・。;


今回はこのヴィフアール水彩紙とインクテンスで描いてみます。

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100均の固形水彩絵具を使ってみる。(後編)【画材研究】

ダイソーの固形水彩絵具を使って実際に描いてみたいと思います。題材は水彩色鉛筆の時と同じ仔猫ちゃんです。
紙は相変わらずセリアのスケブ。A4サイズの半分、A5サイズで描きます。


黄茶色、赤茶色、黄土色、緑、赤、明るい青の六色で描き出します。時短のためポインティンググリッド以外は下書きなし。溶け難い絵の具なので、太めの油彩用豚毛筆でゴリゴリ色を取って塗っていきます。
が、豚毛筆だとディテールの描き込みが難しいのでギリギリここまで。





ちなみに使った豚毛筆。もともと油彩用なのでもっと軸が長かったのですが、使い難いので寸を詰めてあります。






反則ですが、この絵具だけではディテールの描き込みに限界があったので、三菱アーテレーズカラー色鉛筆を補助として使いました。主に目の暗い部分、耳毛、口周りのディテールにセピア、バーントシェンナ、オレンジイエロー、バーミリオン、オリエンタルブルーを使用。
アーテレーズ色鉛筆は消しゴムが使えるので便利です。

セピアが思ったほど黒っぽくならず、瞳孔表現には今ひとつ。瞳の黒は後で絵具を塗り重ねて深みを出しました。背景も下塗り。





背景を仕上げ、ヒゲをペンホワイトで入れて完成。背景がピンボケなので水で下地を濡らして適当に絵の具をにじませればいいかと安易に考えてましたが、意外と乾きが早く思うようにぼかせませんでした。

水彩色鉛筆に比べると暗い色を作るのは容易で塗り重ねも時間はかかりません。逆に左上の暗色を暗くし過ぎてしまいましたが、修正はムラが強く出過ぎるので断念。






顔のアップ。ヒゲは適当に線を引っ張れば良いと言うものでもなく意外と奥が深い。あまりクッキリ描くと浮いてしまうし、なじませ過ぎると存在感がなくなってしまう。ヒゲの表現は今後の課題です。







炭酸カルシウムの性質ゆえに、乾燥後に上塗りすると好ましくない塗りムラ、水彩境界が目立ちます。暗い色は最初に置き損なうと、後から加筆するには点描的な塗り方にならざるを得ず(撫でるように塗ると下地の絵具が取れてしまう)、その結果シミのようなムラになります。また、混色では十分に暗い色は作れず白っぽくなりますが、どうしようもありません。

炭カルのペレットが硬いので、色を取るには豚毛筆でゴリゴリやるのが早いのですが、こうした筆ではディテールの描き込みが難しい。しかし細めのナイロン筆など毛先の柔らかい筆だとなかなか色が取れず、作業性は必ずしも良いとは言えないような。

成り立ちからして、専門家用の固形水彩絵具とは全く異質なもののようです。考えてみたら、これなら普通のパレットにチューブ絵具を出して乾かしておくやり方でいいんではなかろうか・・・。∑(゚Д゚;)ハッ!


猫を描く分には特別利点があるわけでもないと思いますが、固定的なディテールにあまりこだわらなくてもいいような、自然風景をざっくりスケッチするような用途なら十分かも知れません。

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100均の固形水彩絵具を使ってみる。(前編)【画材研究】

普段から手軽にカラーで絵を描けないか100均画材で研究してみようシリーズ。
今回の100均画材は、ダイソーさんの『Colorful Paint・カラフル絵の具16色固形タイプ』です。





水彩絵具には一般的なチューブタイプと固形タイプがあり、この商品は後者を模したもののようです。固形タイプはチューブタイプよりもコンパクトで取り回しが楽なので、屋外に持ち出して使うのにも便利という特徴があります。
なので、従来の水彩より準備とか片付けの手間が省けるんじゃないかと期待してテストしてみることにしました。

さっそくチェックしてみますと。



・各色に名前は付いていない。一応それらしき名前を付けると、黒、白、黄、黄緑、緑、明るい青、暗い青、紫、赤茶、黄茶、黄土、橙、朱、赤、紅、ピンク。

・筆が付いているが、電気カミソリの刃を掃除する刷毛のようなもので、絵筆には使い物にならないと思う。

・ケースは黄色のベース(ピンクバージョンもあり)に透明な蓋で、パレット代わりにはほとんどならない。絵具の入っているベースを透明にして蓋を白にすれば、中身も見せられるし開けた蓋がパレットになってより実用的だったと思うんだけど。

・絵具の成分は、材質表示を見ると炭酸カルシウムと色素と記されている。炭カルの粉末に染料を混ぜたものを圧縮してペレット状にしているんじゃないかと。

・水にはやや溶け出しにくい。色を取るには多めの水が必要なため、塗りはドボドボな感じになる。油絵用の硬い豚毛筆でゴリゴリしたほうが色を取りやすい。どの程度の濃さで色が取れたのかは塗ってみないとわからない感じ(慣れればカンが働く?)。

・基材の炭酸カルシウムが白色の非水溶性物質なので(製品は粉末を圧縮しているので、水をつけて擦れば水溶き小麦粉のような感じになる)、塗った色はどれもちょっと白っぽい。補色混合してもあまり暗い色は作れない。



てな感じで、いかにも100均クォリティな一品だと思います。


とりあえずの色見本。





なにやらこれも「思ってたんと違う」感がありますが、とにかく描いてみることにします。


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どうにか完成。【水彩紙ブロックに猫を描く】11

ホワイトを入れて仕上げに入ります。









拭き取り技法によるヒゲ表現がやっぱりうまくいかなかったので(暗色に使ったウィンザー&ニュートンのセピアの染み付き具合が強く、うまく拭き取れなかった)、ブリードプルーフホワイトによる従来通りの表現です。
しかしブリードプルーフホワイトを使うとどうしてもひげの色が青やグレーがかってしまう。もっと暖色寄りに発色させたいのですが、黄色やオレンジを混ぜてもほとんど変わらない(あまり多く混ぜると不自然な色になる)。
実際にはヒゲまわりにほんのりぼかしが入っていて、そのボケ足の部分にオレンジ等の色がかかっているのかも知れませんが、アナログ画材でこれを表現するのは至難の技だと思います。出来たらもはや達人。

目のハイライトは拭き取り技法がある程度使えましたが、角膜のツルッとしたシャープ感が出せず、結局ホワイトを入れました。目のハイライトはあえて水彩境界を利用するような、塗り残し技法のほうが効果的かも知れません。


というわけで、ようやく完成です!つ旦オツカレー



混色の手間と不安定さを解消するべく色数を増やしたのですが、そのために選択に迷う場面もあり(例えば緑が欲しい場面で、バンブーグリーンを使うかウルトラマリンとパーマネントイエローライトを混ぜて使うかといった按配)、意外と効率化にはつながらなかったような。

橙色や紫色は、実際にどんな色を使うかは作品によっていちいち考えたりテストしてみたりする必要がありそうで、6原色(3原色と3つの二次色)として汎用的に使う色を固定的に決めておくというようなスタイルは、思ったほど実用的ではないような気がしました。

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プロフィール

管理人:
吉 比古 [よし ひこ]
趣味:
猫を描くこと
ひとこと:
モフモフな猫をモフモフに描けるように頑張ります。

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