まずはヴィフアール荒目のF4ブロックに下書きから。
下書き工程の効率化のため、まずコピー用紙の一面をアーテレーズのセピアで塗り潰したカーボン紙を作り、見本の画像を印刷した紙と重ねて三菱No.880色鉛筆(どこの文房具売り場でも売ってるアレ)でなぞって転写するやり方を試しました。
んが、いくつか問題が発覚。水彩紙ブロック上でのこうした転写方法は、下地が柔らかめなためにカーボンがうまく転写されず、しかも下手すると紙面上になぞった痕跡の「わだち」が出来る。また、カーボン紙のアーテレーズが紙面の余分な箇所を汚すことも多い。
No.880でなぞったのは、転写済みの範囲を分かり易くするためと、No.880の描き心地が滑らかで書き易いと言う理由からですが、芯の減りが思ったより早く、芯の尖り具合で転写結果に差が出てしまいます。
しかもこの転写作業だけでは下書きとしては不完全で、結局アーテレーズでレタッチを行いました。
やってみて思ったのは、「普通に原画を見て描き写すやり方で十分じゃね?」と言うことです。;
アーテレーズの定着性が弱いので、転写用のカーボン紙としては使えそうに思えたのですが、その分余計な場所までちょっと擦れただけで色が付いてしまう。紙表面が脆く極力消しゴムかけを抑えたいヴィフアールでこの欠点は致命的です。
結局、高価なアーテレーズの塗り潰し損になっただけと言うね。
あと、消しゴムかけについてですが、ヴィフアールは紙面が特に荒れ易いので練り消しを使うのがよろしかろうと思っていたんですが、よほど広範囲に消すのでなければ、普通のプラ消しのカドを使って必要最低限の範囲のみ消すようにしたほうが紙への負担が少ないことが判明しました。