猫の絵を描く練習をしていて、ずっと気になっていたことがあります。
これまではトラ柄系ですとか、三毛系ですとか、わりと体色というか模様のはっきりくっきりした子をメインに描いてきましたが、それに対応するように研究してきた技術で、例えば黒猫とか白猫のような単色の子を描けるのだろうかという疑問です。
漫画的にデフォルメして描く場合は、黒猫や白猫は非常に楽なんですが(このサイトのスキンにも使ってるし)、リアルに描く場合、単色の毛色に対し微妙な色合いの変化で立体感を表現しなければならず、これがとても難しい。
曖昧で微妙な色の差というのは見ていて歯がゆいというか、どうしても実際より強調して描いてしまう。特に、「何となく色が付いているように見えるグレー」みたいなのは、その周囲の色の影響もあっての色合いなので、実際に塗る時にどんな色で塗れば良いのかわからなくなることもしばしばです。
効率性みたいなのを考えれば、出来る限り共通の作業工程や画材を使ったほうが良いのはわかっていますが、これまでの経験からして、モチーフの毛色やシチュエーションによって技法や画材を柔軟に切り替えて対応するのが現実的なんじゃないかと思うようになりました。
そこで、黒猫を描くのに以前から考えていたアイデアを試験的にやってみることにしました。
それがコレ。↓
そう、「黒猫を描きたいなら黒い紙に描けばいいじゃない」というこれ以上はないレベルの安直なアイデアです!
ダイソーさんの色画用紙の中から黒をチョイス、B4サイズの半分(つまりB5)で試してみます。
絵具は不透明性が必要になるので、エフ水彩を使うことにしました。
安上がりで失敗した時のリテイクも楽な取り合わせです。w
さっそくポイントグリッドを打って下書き。
今回のモチーフは「
写真素材足成」さんからお借りしています。
ポイントグリッドは水を使った時にある程度消えてくれそうなGENERAL'Sのチャコールホワイト、下書きはダーウェント・カラーソフトの白を使いました(三菱880だと透明度が高い気がしたのと、アーテレーズの白は持ってないので)。
カラーソフトは定着性が良く、上から水を使ってもあまり剥げませんが、その分ミスると修正が効かないのが難です。
そのカラーソフトをあえて使ったのは、ポイグリ程度ならともかく下書きの線まで溶け出すと仕上がりの色合いに影響するかも知れないと思ったからです。
私事でアクシデントもありちょっと余裕がないのですが、時間が取れたら塗っていこうと思います。