毛並みにインクテンスをドライで入れていきました。
今回は紙の四辺いっぱいまで塗る予定なので、ここから仮止めのマスキングテープは外してあります。
使用色はニュートラルグレー、ペイニーズグレー、オーク、タン、ウィロー、サドルブラウン、ベークトアース、セピアインクです。
今回のモチーフはシルバータビーのベンガル猫なので、微妙な色調のグレーを表現するのに苦労しました。(毛皮に色が付いてるのは主に環境光を反映しての結果です。)
グレーは実際には無彩色であっても周辺の色に影響されて、我々の脳内では色が付いて見えることがよくあるらしい。絵を描く時にはなかなかに鬼門な色だと思いますね。
あと、モチーフがある程度アップの構図だったので、荒目の紙のシボ目がちょうど良い感じの縮尺で毛並みを表現できるのではと期待していたんですが、思ったほどの成果は見られず、むしろディテールの描き込みの邪魔になる結果に。
ウォーターフォードの中目程度のシボ目であれば、アップ構図でも引き構図でも猫を描く分にはちょうど良さそうです。