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よし、絵を描こう。

落ちぶれ貧乏人がお絵描きに挑戦するブログ。猫成分多め。

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100均の水彩色鉛筆を使ってみる。(後編)【画材研究】

なんか忍者ブログが更新できない状態になったり、連続で地震が起きたりと不穏な空気ですが、被災された方々にはお見舞い申し上げます。


前回の続きで、100均セリアの水彩色鉛筆を使って猫さんの絵を描いてみました。

題材は無料素材サイト『PHOTO STOCKER』さんからお借りした仔猫ちゃんの画像です。紙はおなじみセリアのスケブ。
A4サイズのスケブですが実際描くのはその半分、A5サイズです。


ブラウンで暗い部分から描き出し。画材のテストが目的なので、手間を省くためポインティンググリッド以外は下書きなし。





オレンジで加筆。




イエロー、レッドで加筆。




全体調整。下半分の暗い部分にグリーン、ブルーも使ったと思うが、塗り込めば塗りこむほどロウで滑って色が乗らないため、まるで濃くならない。色鉛筆段階はとりあえずここまで。




水を含ませた筆を使って全体をなじませていく。暗い部分がより淡くなってぼやけた印象に。色鉛筆の筆跡は微妙な感じにしか残らない。




暗くあるべき部分を暗くするべく必死に上塗り。しかし一度水で溶かした水彩色鉛筆の上はロウでコーティングされるらしく、色鉛筆(滑る)も水(弾く)もまるで乗らない。水彩色鉛筆の色を別に取って(別紙の上でゴリゴリしたもの)、筆で絵具を置くようにして暗くしていくが、点描に近い描き方になるためモフモフな毛並み感が出ないうえ、汚い感じになる。




陰影部分のアップ。




背景を描きます。元画像ではピンボケながらいろいろなものが写り込んでいますが、ここまでの作業を考えるとまんま再現するのは現実的ではないと判断、いくらか省略することに。




背景に水入れ。やはり暗くならない。原画がピンボケなので精密に描かなくてもいいぶん楽かなと期待しましたが、この水彩色鉛筆ではピンボケな感じはむしろ出し難く幻想は打ち砕かれました。(ぼかそうと水を多めに使うと色が飛んでしまう。)




懸命に陰影入れ。本来なら仔猫の頭周りの背景を暗くすることで顔を浮き立たせるべきでしたが、これ以上は無理と断念。




ドクターマーチンのホワイトでヒゲを入れて完成。ペンホワイトだけでは薄過ぎる気がしたのでブリードプルーフホワイトで加筆。




頭部のアップ。




ロウ成分が多いため色鉛筆としても使い難いし、水を使った場合には色落ちが激しく、と言ってその上から加筆しようとしても難しい。暗い色が塗りたい場合には特に厳しいものがあります。
ロウ成分を減らせば色は濃くなるんだろうと思いますが、それだと芯が折れやすくなってしまうので、メーカーさんとしてもジレンマなのかも知れません(折れやすいほうがクレームがつきやすいのかも)。

高価な専門家用の水彩色鉛筆であれば、また使い心地は違うと思いますが、そこまで思い切るかどうかは今のところ微妙です。

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100均の水彩色鉛筆を使ってみる。(前編)【画材研究】

これまで水彩やアクリル絵具を主力として練習してきましたが、やはり手間と時間がかかるのが気になります。自前のアトリエを持っているわけでもないので、作業前に用具一式を出してこないといけないし、作業途中でも時間切れになれば全部片付けないといけない。できれば、もっと手軽に作業したい。


というわけで、水彩やアクリル以外で使えそうな画材を探してみることにしました。


あくまで試験的に、でもなるべく種類を試したいということで貧乏人の味方、100均で手に入る画材で試していきたいと思います。



最初に試すのは、セリア・サンノート製の12色水彩色鉛筆です。







普通の色鉛筆はともかく、水彩色鉛筆というのは実際に使ったことがなかったので、一度試してみたかったこともあります。

ざっくりチェックしてみましたところ・・・。


・各色に名前は付いていない。一応それらしき名前を付けると、黒、黄色、黄緑、緑、暗い青、明るい青、マゼンタ、ピンク、こげ茶、橙色、赤、肌色。

・白はない。

・パッケージでは紫色が入っているが、実際にはピンクに近いマゼンタ。

・明るい青と暗い青とでは、紙上に塗ってみるとほとんど差がない。マゼンタとピンクも、塗ってみると見分けるのは難しい。

・芯は硬く折れ難い。ただし一部の色で脆いものがあり(ピンクとマゼンタ)、売られている全部がそうなのか、たまたま自分の買ったものがそうだったのかは不明。

・芯が軸の中心にそろっていないものがある。さほど問題ではないけど。

・ロウ成分が多いためか、塗ってみた色は薄め。ただし芯の脆い色はロウ成分が少ないらしく濃くなる。

・しっかり塗り込むとロウが表面をコーティングするため、その上から色を乗せようとしても芯が滑って塗り難い。

・紙上で水を塗ると色落ちしやすい(淡く薄くなる)。最初に描いた色鉛筆の筆跡はほんのり残る程度だが、筆跡が完全に消えるほどには溶け切らない(下地の紙の種類によるかも知れない)。

・一度水で塗って乾燥した後だと、改めて水を塗ってもはじいてしまう感じがする(最初に溶かしたロウが乾いて表面をコーティングした状態になるらしい)。その上への色鉛筆での加筆も同様に色が乗り難い。

・濡れた紙の上に色鉛筆で加筆しようとしてもあまりうまくいかない。濡れ具合によって色の乗り方が全く違う。



ダイソーのだとちゃんとした紫も入っているようだし、使用感はセリアと違ってくるかも知れません。


作ってみた色見本です。見づらくて申し訳ないですが、撮影技術がアレだもんで…。





今後も、画像の見づらさは変わらないと思います。


なんだか思っていたよりクセの強い画材のようですが、次回、とりあえず描いてみたいと思います。

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にゃっと完成。【透明水彩で猫を描く】7

全体調整とホワイト入れでようやく仕上げです。





顔周りのアップ。




スキャナーで取り込んだもの。





アクリルと違い、塗り重ねの問題や水彩境界問題のために、後からのフォローはかなり困難です。

ヒゲの表現は、水彩の特性を生かして拭き取り技法を試してみたのですが、思いのほか絵具の紙への染み付きが強く、十分に拭き取れなくてボツ。結局ブリードプルーフホワイトで処置。

最初にヒゲなし状態で塗る際に、元画像のヒゲの白さとその背後になる暗い色とが視覚的にブレンドされているのを補正しなかったので、ヒゲ回りをちょっと明るくし過ぎたようです。ヒゲを塗った後でその隙間(奥の地)を暗く塗り足してヒゲを浮き立たせるようにしてみました(耳毛も同様)。

同じホワイトで目のハイライトを入れて完成です!



高価で伝統のある透明水彩には、不透明水彩やアクリル絵具とはまた違った特性があることを今回の試作で確認できたのは収穫だったと思います。

いずれの画材もアナログゆえの一長一短があるので、いろいろ再考してみる必要がありそうです。

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壁を乗り越えると、そこはまた壁だった。【透明水彩で猫を描く】6

壁をようやく塗り終わり、手前のコンクリートの段を塗っていきます。

塗り重ねに限度があるため、明度を調整しつつ質感を出していく手順が難しい。質感によってパース表現も兼ねさせようと目論んでいることもあって、余計に手間がかかってます。(手前はディテールを明確に、奥は質感をやや均一にしてピンボケ感を表現してみようという目論み。)





塗り重ねで色調に幅を持たせようとするのは、水彩だとどうしても下地が解ける問題がついてまわる。溶け出しても問題がなさそうなレベルの薄塗りだと下地色として機能しないし。

水彩は重ね塗りよりも混色メインで作業工程を考えるほうが適しているかも知れません。

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人はなぜ同じ過ちを繰り返すのか?【透明水彩で猫を描く】5

もしかしてバカだからか?


引き続き背景を塗っておりましたんですが。ここでエフ水彩で陥った過ちを繰り返してしまうことに。

赤と緑の配分をミスって、前に塗った部分が緑寄り、今回塗った部分が赤寄りになってしまいました。





アクリルのように重ね塗りでなじませることが難しい(水彩だとある程度濃く塗った後の重ね塗りは下地を溶かしてしまう)ため、こうなるとフォローは不可能に近いです。

また、今回はポインティンググリッドや下書きをほとんど入れなかったため、形の正確性を保つのに苦労する羽目に。


まだ自分の実力では、何らかのガイドなしで塗りを入れるのは無理そうです。

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プロフィール

管理人:
吉 比古 [よし ひこ]
趣味:
猫を描くこと
ひとこと:
モフモフな猫をモフモフに描けるように頑張ります。

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