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よし、絵を描こう。

落ちぶれ貧乏人がお絵描きに挑戦するブログ。猫成分多め。

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エクストラホワイト極細目を使ってみる。【画材研究】3

耳を塗ります。


タフトのエッジがぼやけてしまう問題の解決策として、まず水彩で塗り残し方式で入れていく手法をテストしました。色はW&Nのヴァンダイクブラウン、バーントアンバー及びブラウンマダーを使いましたが、しかしとにかく時間がかかります。高精度の塗り残し方式では、この手間暇の問題は避けられません。
しかしコットン紙の染み付きの強い性質のおかげか、水彩でもバックランとリフト問題はほとんど起こりませんでした。

その後色鉛筆で色調調整などをして仕上げ。当初の狙い通り、水彩で入れたタフトはくっきり浮き出てエッジが色鉛筆でつぶれることはなかったのですが、なんか思ってたんと違う仕上がりに。逆にエッジがはっきり出過ぎて不自然になってしまうという。

水彩は色鉛筆に比べて色が濃く出やすく、ある一定以上は濃く暗くならない色鉛筆のタッチと合わなくなってしまうようです。薄めに塗った範囲は、濃いめに塗り込んだ色鉛筆と良い感じに馴染みましたが、これもある程度面積がある範囲だけで、タフトのような線描に近い塗り方だと馴染ませるのは難しいようです。


目(虹彩)は透明水彩オンリーで処理します。水彩絵具の使用感で言えば、エクストラホワイトはウォーターフォードほどには染み付きは強くなく、と言ってパルプ紙のようにバックランとリフト効果が強いわけでもなく扱いやすい感じでした。ただウェットオンウェットだと色が均等に広がってしまいやすく、細かなグラデーションの調節が難しい、絵の具の発色が弱くなるといった傾向もあります。
色は下塗りにホルベインのセピア、セルリアンブルー、W&Nのブラウンマダー、上塗りにW&Nのテールベルトとローアンバーを混ぜたものを使用。瞳孔はホルベインのニュートラルチントを使いました。

目の粘膜は、前回良好な結果になったアルブレヒトデューラーのウォルナッツブラウンとバーントアンバーで縁取り、水入れしました。





背景がまだ残っていますが、猫の塗りは完成したので、茶トラを塗るのに必要なファーバーカステルが揃えられていたのかどうか?の評価をしてしまいます。

茶トラと言っても個体やシチュエーションによっては使う色が全く違ったりすると思いますが、とりあえずこれだけあれば茶トラは描ける!と思えるラインナップは以下の通りです。


179 ビストロ
182 ブラウンオーカー
186 テラコッタ
187 バーントオーカー
188 サンギュイン
283 バーントシェンナ
131*ミディアムフレッシュ
189*シナモン
263*キャプトモータムバイオレット
280*バーントアンバー
177*ウォルナッツブラウン


*印が付いているものは、毛並み以外の地肌や特に暗い部分の質感表現のため水入れすることを考えて水彩色鉛筆のアルブレヒトデューラーとしましたが、そこまでしないならポリクロモスでも良いと思います。塗り心地や耐光性などはポリクロモスのほうが優れている気がします。
また、テラコッタとバーントオーカーはどれかひとつだけでも良いかも知れません。


なお、ここには目の虹彩表現のための色は含まれておりません。虹彩用は虹彩用で揃えておくと、他の種類の猫でも共通に使えると思います。

私は虹彩表現には主に水彩絵具を使っていて、場合によっては水彩色鉛筆も使いますがこれはアルブレヒトデューラーでなくても良いので(お高いので)、ファーバーカステルで虹彩をフォローする予定はないです。
 

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