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よし、絵を描こう。

落ちぶれ貧乏人がお絵描きに挑戦するブログ。猫成分多め。

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ウォーターフォードホワイト(細目)を使ってみる。【画材研究】2

なんかいつの間にか、ねこねこカウンターが1000を超えてますね。(;゚∀゚)
独り言みたいなこのブログにご来訪いただきありがとうございます。┏(.。))ペコリ
今後もぼちぼちレベルでやっていきますので、思い出した時にでもお越しください。┏(<:)



まずはポリクロモスのテラコッタで1段階目の塗りです。

ケント紙(ブリストルスムースパッド)とウォーターフォードホワイト水彩紙との比較検証のための試作なので、紙以外は基本的にブリストルの時と大体同じ条件でやっていきます。









実際に猫の毛並みを塗ってみた感じ、紙目が浮くようなムラの出やすさと塗膜の滑りやすさから、ケント紙とは違った塗り心地ではありますが、と言ってケント紙より塗りやすいということもない気がします。

ムラを抑えつつ精密な描写を維持するには、かなり頻繁に鉛筆を削って芯を尖らせておく必要がありますね。
デジタル画で言うと、ケント紙の時より解像度をかなり下げたキャンバスで作業をしているような感じです。

しかしケント紙よりは濃く塗り込みやすく、結果として発色は良いような気がします。

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ウォーターフォードホワイト(細目)を使ってみる。【画材研究】1

いろいろあってまたも絵を描く余裕を削ぐアクシデントが起こってしまい、更新ペースは亀に戻りそうです。。。(´;ω;`)


まあでも、ぼちぼちやっていきます。(`・ω・´)




前回までのテストで、ファーバーカステルの使用感は良好でしたが、ケント紙は自分的には今イチでした。

もうちょっと色乗りが良くて、なおかつ細密表現も可能な他の紙はないものか?

などと考えておりましたら。





以前、試験的に取り寄せたウォーターフォード水彩紙の中に、細目の紙もあったのを思い出しまして。

それまで水彩紙は中目、荒目をメインに使ってきましたので、細目の紙は使いそびれたまま放置プレイでしたが、この機会にテストしてみることにしました。



未使用の状態で見てみますと、同じ紙の中目、荒目とはまるで違う紙のようです。ケント紙と比べても遜色ない平滑さですね。
中目や荒目では、見た目のシボ目とは別にサンドペーパーのような手触りがありましたが、細目ではそれもほとんど感じられず。

これは、思ったほど色鉛筆の色乗りは期待できないか・・・?


とりあえずいつものようにセリアの水彩色鉛筆でポイントグリッドを打ち、アーテレーズで下書き。あと、ファーバーカステルの色見本も塗り塗り。












ポリクロモスとアルブレヒトデューラーで色見本を作ってみた感じでは、ケント紙よりはさすがに色乗りや発色は良い気はするけれども、それほど差はないようにも感じました。

また、ポリクロモスはやや紙目が浮き出すようなムラが出やすく、塗り込みで生じた塗膜が重ね塗りの邪魔をする感じがケント紙よりも強い気がします。ケント紙に近い平滑さとは言ってもいくらかシボ目の凸凹は大きいので、そのためかと。

アルブレヒトデューラーはポリクロモスより芯がちょっと柔らかいためか、この点はいくらかマシな感じでした。


アーテレーズによる下書きは、ケント紙(ブリストル)よりは色乗りがましかなと言う程度で格別描きやすいということもない感じ。芯を尖らせてもぼやけがちで、またケント紙に比べると消しゴムが利き難い(完全に消えない、紙表面が荒れる等の問題が出る)ようです。



ところで、ポイグリ打ちは習慣的にセリアの水彩色鉛筆を使いましたが、考えてみればセリアを使うのは水彩やアクリル塗りで水を使う前提で、作業過程で点の色が薄まることを見越しての利用だったので、水をほとんど使わないような色鉛筆画ではセリアを使う必然性に乏しいことに今さら気が付きました。

今回のようなケースでは、ポイグリもアーテレーズでやれば十分でしたね。慣れは効率化には必須なものではありますが、時として合理的に考えたり行動することを忘れさせる恐ろしいものでもあると思います。

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水彩紙の中間まとめ。【画材研究】

これまで3種類の水彩紙を使ってみたので、ここでデータをまとめておきたいと思います(アクリルデネブボードは厳密には水彩紙にならないのかも知れないが・・・)。

まだあまり高価な水彩紙を購入、使用できるほどのレベルでもないのですが、いつかはチャレンジしてみたいですね。



クレスター(ホルベイン・コットン&パルプ混合紙・中目相当・F4ブロック24枚・210g)






・ややくすんだクリーム色(ヴィフアールと比べると気持ち赤っぽく暗い)。中目相当(目のバリエーションはなし)ながら表面の凹凸(シボ)はやや荒く目立つ。

・水の吸い込みが強い。表面に浮いている水がすぐ吸い込まれるので、ウエットオンウェットでも思うように色が広がらないうえ、一度置いた色を動かすのが難しい。ナイロン平筆を使うとその筆跡が残りやすくグラデのコントロールも困難。

・ブロックタイプながら水塗りをするとかなり膨張してでこぼこになる。広い面積の塗りにはこのでこぼこが障害となって、無用のムラや絵具だまりが出る可能性が高い(でこぼこは乾燥すれば収まる)。水彩調の塗り方など水を多量に使う場合は、紙は薄手(軽量)なほうがよいのかも知れない(このクレスター紙の厚さは210gとされていて、水彩紙に多い300gよりは薄めのはずなのだが・・・)。

・さすがに100均スケブに比べると、後から絵具を塗り重ねても余計な水彩境界は現れ難い。技術はいるが、柔らかなタッチに仕上げることが出来る。絵具の定着性が高く重ね塗りしやすいこと、発色に深みがあることなどから、ややコントラストの高い、立体感の強い印象に仕上がる気がする。

・紙自体が薄クリーム色(ナチュラル色)のため、オレンジ系、茶褐色系の発色が強調される傾向がある。例えば夕景、秋の紅葉などの風景には向いているだろう。真夏のさわやかな原色の風景や冬の寒色の風景にはやや難ありかも知れない。

・水彩絵具のウォッシングは可能だが、絵具の除去(リフティング)はやややりにくい。絵具の種類にもよるだろうが完全には除去できない。

・絵具の染み付きが比較的強く、一度色を乗せると動かすのは困難。特に乾いた状態の紙の上に直に絵具を置くと顕著で、境界線の痕跡を消すのが難しくなる。あらかじめ水引きしておいても一度絵の具が置かれると動かしにくく、取り除くのも難しい。一方、下塗りがある程度濃くても、その上から水や絵具を置いても下地は流れ出し難い。上塗りを極端に暗く濃くするのでなければ2、3回程度の重ね塗りは水彩でも可能。

・表面強度はやや弱いのか、若干毛羽立ち気味である。ディテールを塗っている時に毛羽立ちの切れ端(ホコリのようなもの)が筆にからまって地味にイラっとする。100均スケブのようにダマにこそならないものの、その分、乾燥後に払いのけるというのも難しい。消しゴムがけはよほど強く繰り返しかけるのでなければさほど問題なし。

・水彩ブロックの取り扱いの注意ですが、取り外しの際はそれなりに上等なパレットナイフで紙を傷つけないように作業する必要があります(安物のパレットナイフやカッターナイフは紙を傷めたりあらぬ所を切ってしまうリスク大)。



ヴィフアール(マルマン・パルプ紙・荒目・F4ブロック20枚・242g)






・ややくすんだクリーム色で、クレスターより少し黄色っぽく明るい。荒目ということで(中目、細目もあり)表面凹凸はクレスターより少し荒い感はあるが、シボのパターンは規則性がある。裏面にはシボ処理がなされておらず平坦。

・表面強度はかなり弱い。水を含ませた筆でちょっと表面をコシコシやると細かく毛羽立つ。消しゴムがけにもかなり弱い(練り消しでギリ耐えるレベル)。説明ではサイジングは強めで絵具を動かし易くしてあるとあるが、そうだとするとサイジングの強弱と紙表面の強弱とは関係がないようだ。

・発色は良好。ナチュラル色水彩紙の傾向としてやや暖色寄り渋めの発色になるようだ。青系統色は単独で濃く使えばさほど影響はないが、薄く使ったり混色や重色ではグレーがかってしまうようだ。

・荒目ゆえに色鉛筆(たぶん鉛筆やクレヨンなども)は目のタッチが大きく出てしまい細密画には向かない。鉛筆系の画材では、濃く暗く塗り込もうとしてもシボの凹みに色が乗らないため十分な暗さにならないし、画面上で混色するような塗り方も難しい。目のタッチを生かすような方向で使うならおk。

・クレスターと比べて厚みがあり水を含み易い。たっぷり水引きをするとブロックでも波打つ。

・表面の水分の吸収が早く、十分に水引きをしても置いた絵具をコントロールするのは非常に難しい。ある程度広い面積を一気に塗る場合、かなり単純でざっくりした色づけしかしている余裕はない。絵具を薄めに塗っても水引きを足すと水彩境界が生じ易い。ヴィフアールの特性なのか荒目だとどれでもこんな感じなのかは不明。

・細密画やdraw系の画材(鉛筆系、ペン系)には向かなそう(荒目の場合)。重ね塗りする場合でも先に塗った分が完全に渇いてからでないと毛羽立ちを起こすなど、細かい塗り込みに対しては気難しい紙。



アクリルデネブ(オリオン・細目・B4ボード2.5mm厚)






・色は宣伝通りさすがの純白。細目を購入したがケント紙ほどに滑らかではなく、いくらかのシボ目(凸凹)がある。手触りはかなりつるつるしている。

・イラストボードタイプのためか、表面が非常に固い。色鉛筆にしても水彩絵具にしても、あまり紙に対してなじまなそうな印象がある。

・ボードは2.5mm厚と1.5mm厚とがあり、今回は2.5mmを購入したが、ベニヤ板のような強度がある。たっぷり水引きをしても全く波打たないが、1.5mmでも十分な気がする。ただ、水引きと乾燥を繰り返すとどうしても反りは生じる。ドライヤーを使った強制乾燥ではこれが顕著になるようだ。

・色鉛筆(アーテレーズ)の使用感で言えば、やや色を乗せ難くまた、ごまかしがきかないような感があるが、仕上がりは悪くない。ただ、描いた上から水引きしたりなどすると、他の水彩紙に比べて色が落ちてしまいやすいようだ(アーテレーズ以外の色鉛筆に関してどうなのかは不明)。

・紙表面は非常に頑丈で、水で濡らしても多少筆でコシコシやったぐらいでは全く毛羽立たない。

・サイジングは強そうに見えるが、案外水の吸い込みは良く、むやみに弾くことはない。ただ絵具の定着性は弱く、また広がり難く、筆返しなどすると筆跡がかなりはっきりと残る。そのため滑らかなグラデを作るのは難しく、水彩境界を生じ易い。

・水彩絵具によるはみ出しの修正(リフティング)は容易。きれいに取り除くことが出来る。しかし水彩境界が生じやすくグラデーションでなじませるのは難しい。

・アクリル絵具の場合は、あらかじめ水引きをして水を多めに混ぜて塗れば、紙面上での定着にいくらか余裕が出てコントロールしやすい。このあたりは、確かに名前のごとくアクリル絵具向けの紙と言えるかも知れない。

・紙面上で混色したり、水彩で重ね塗りしたりするのは難しいが、ペン入れなどで区切られた部分ごとにシンプルな塗りを入れていくキャラクター絵などには向いていそう。表面が硬く滑らか(シボ目の凸凹はちょっとあるけど)で比較的ペン入れしやすそうなのと、水彩ならはみ出しなどの修正も容易なので。

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プロフィール

管理人:
吉 比古 [よし ひこ]
趣味:
猫を描くこと
ひとこと:
モフモフな猫をモフモフに描けるように頑張ります。

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