忍者ブログ

よし、絵を描こう。

落ちぶれ貧乏人がお絵描きに挑戦するブログ。猫成分多め。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

引き際が肝心。【ミクストメディアで猫を描く。第2弾】5

アクリル絵具の下塗りを仕上げ、透明水彩で目や鼻などのディテールを塗りました。

透明水彩は、

ホルベイン
・ウルトラマリンライト
・カドミウムイエローライト

W&N
・ブラウンマダー
・バンダイキブラウン
・ウィンザーブルーグリーンシェード

クサカベ
・ポピーオレンジ

を持って来ました。

鮮烈な瞳の色を表現するために、強めの色を選んでます。ディテールに透明水彩を使うのは、アクリル絵具だと作業中にパレット上の絵具がすぐ乾いて使えなくなってしまうからです。
また、荒目の水彩紙で宝石のように輝く瞳を表現するには、色鉛筆よりも水彩のほうが適していると思ったからです。







アクリルは使う色の量を誤って作り過ぎてしまいました。;;
保存がきかないので廃棄するしかありません。;;;


透明水彩は相変わらず技術的に難しい。そのうえ荒目の水彩紙に精密なディテールを描くと言うのは、乾燥が進んでもある程度フォローが効く透明水彩をもってしてもなかなか困難です。

ところで水彩絵具は、パレット上にあらかじめ絵具を出しておいて乾燥させておく保管方法が広く行われているようですが、自分にはどうも使い難く、面倒でも必要になる都度チューブから出すようにしたほうが良さげに感じました。
うっかり出し過ぎて余った分はとりあえずそのまま乾燥させて保存、次の機会を待つというパターンならありだと思いますが。


絵具と色鉛筆との役割分担の程度が不明なため、とりあえず絵具段階は今回で終了とし、水彩色鉛筆(インクテンス使用)段階に入ります。

拍手[0回]

PR

数をこなさないと、見えてこないこともある。【ミクストメディアで猫を描く。第2弾】4

アクリル絵具による下塗りを続行。今回は主に背景です。





背景には色鉛筆を入れないつもりだったので(色鉛筆を入れる猫との差別化のため)、暗い色もしっかり塗り込んでほぼ完成レベルまで持っていく予定でしたが、やはり透明色オンリーでは十分な暗さになるまで何度も塗り重ねなければならず、時間を食います。

また、ウェットオンウェットでぼかしをきれいに決めるにはかなり水で薄めなければならないため(樹脂の粘性が高いので、薄め方が足りないと絵具がうまく広がらない)なおさら濃く暗く塗り込むのが難しいです。


ヴィフアールの表面強度が足りないのも問題で、アクリル絵具の塗膜の保護効果をもってしても、塗り重ねを繰り返すと若干の繊維ダマが発生します。また、ヴィフアールの地色が純白ではなく黄色がかったナチュラル色なので、モチーフ(猫)の白(毛)の輝きがうまく表現できないのも意外と気になりました。

拍手[0回]

理想と過信は紙一重。【ミクストメディアで猫を描く。第2弾】3

アクリル絵具で下塗りしました。





これまでは、必要な色は3原色+αを混ぜて作る方針でやっていましたが、その混色の手間と技術的な難しさがちょっと煩わしい感じになってきたので、作品ごとに必要そうな色を最小限用意しておくスタイルでやってみることにしました。

で、今回選んだのは

ホルベインアクリラ
・ネイプルスイエロー
・ウルトラマリンブルー
・ライトブラウン

ゴールデンアクリリックス
・トランスペアレントレッドオキサイド
・キナクリドンバーントオレンジ

となりました。

事前の混色テストで必要な色は大体作れることは確認していましたが、しかし、選択色のパターンを変えても、塗り作業を進行させながら適宜混色して塗り進めると言うような高度な手法は、私には無理でありました。;;

ヴィフアールの水分吸収と乾燥が速いため、にじみやぼかしが効くうちに混色しながら広い範囲を塗り進めると言うのは非常に難しい。結局単色ごとに塗り重ねを繰り返す方式とし、もし混ぜた色が必要ならあらかじめその色を作っておく方法でやるしかなさそう。

使う色も、あらかじめリターダーと水とでよく溶いてドボドボの状態で用意しておかないと、アクリルの水溶けの悪さが作業効率を落とします。
しかし、この方法は暗い色を塗りたい場合には不利ですし、使う絵具の量を見誤ると無駄も多い。一考の要ありです。

あと、ヴィフアールにアクリル絵具を使うと思いのほか発色が悪い気がする。荒目の水彩紙は発色の点では悪くないはずなんですが、アクリル絵具だからそうなのか、選んだ色が悪かったのか?原因はよく分かりません。

拍手[0回]

後戻りは、出来るに越したことはない。【ミクストメディアで猫を描く。第2弾】2

まずはいつものヴィフアール荒目のブロック(F4サイズ)に三菱アーテレーズ色鉛筆で主要な輪郭をしっかり下書き。色数は少なめで、セピア、バーントシェンナ、キャメルの3色です。







ポイントグリッドとおおまかな外形のみ取っておくこれまでの手法と、ある程度ディテールまで色鉛筆で下書きしてしまうのと、どちらが良いのかは今のところ判断が難しい。今回は原画的に色鉛筆で下書きを多めに描き込んでも最終的にはほとんど目立たなくなるだろうと踏んでの処置でしたが、吉と出るか凶と出るか?


アーテレーズは色鉛筆ながら消しゴムが使えるので、あまりミスを気にしないで描けるのですが、ヴィフアールが消しゴムがけに弱いというジレンマ。負担をかけないように練り消しを使いましたが、まあ普通の消しゴムよりはましと言うレベルでした。
ヴィフアールを使う場合、あまり下書きをたくさん描き込むやり方は、その分消しゴムを使う機会も多くなるでしょうから、好ましくはないかも知れません。

拍手[0回]

ミクストメディアってなんぞ?【ミクストメディアで猫を描く。第2弾】1

前回のキジ白絵で、複数画材を併用する手法をテストしました。こうした手法自体は目新しいものではなく、世間では「ミクスト・メディア(mixed media)」と呼ぶらしいですね。

ただググってみた感じだと(特に画像検索)、なんとなく自分が思ってるのと違う感がぬぐえない。「ミクストメディア」として制作されている作品はどれも、異なる画材同士がぶつかり合うインパクトのようなものを狙った、前衛的なものが多い。

「ミクストメディア」の定義自体、まだ曖昧なところがあるために入り乱れ過ぎてカオスな状態になっているせいもあると思いますが。


自分が猫を描く上で「ミクストメディア」に期待しているのは、ある画材の短所を別の画材でフォローすること、それぞれに得意とする質感表現を生かすこと、コストや作業時間を節約すること、このあたりです。

例えばアクリルの、乾燥すれば耐水性になる性質は下塗りには良い。猫の毛並みの繊細な表現は色鉛筆が好ましい。ただし広い面積を手早く塗るには鉛筆系より絵具系のほうが優れている(猫以外の背景などは、必ずしも色鉛筆である必要はない)。
といったところです。

画材同士が喧嘩するような勢いのインパクトは、別に求めていないのです。

むしろ、それぞれが画面の上で自然な感じに協調してくれれば一番良い。目指すならそういう方向にしたい。



とか言うと偉そうに聞こえますが、見方を変えれば、単一の画材では自分の腕の未熟さが目立ち過ぎるので(カテゴリごとに超絶技巧な大家がいくらでもいるので)、画材を複数使ってフォローしようと(要するに誤魔化そうと)しているだけとも言えますが。
自分のような凡才には、特定の画材にこだわって極めていく正攻法のやり方では、一生かかっても素人の域を出られないかも知れませんのでね。


ところで、検索の仕方が悪いのか、自分が目指しているような方向での「ミクストメディア」を採用している作家は見つけることができませんでした。

なので、自分で模索していくしかありません。前回は新規の画材のテストを兼用していましたが、今回はなるべく既存の画材を組み合わせて、実用的な技術ですとか、作業工程とかを作り上げていくことを目的としたいと思います。


と言うわけで使うのは、ヴィフアールブロックにアクリル、透明水彩、色鉛筆とします。


原画は『CATAG|フリー画像・写真素材』さん(現在なぜかリンク切れ)からお借りします。制作は次回からの予定です。

拍手[0回]

プロフィール

管理人:
吉 比古 [よし ひこ]
趣味:
猫を描くこと
ひとこと:
モフモフな猫をモフモフに描けるように頑張ります。

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

ブログ内検索

P R