ホルベイン、ポリクロモス、ヴァンゴッホ油性、カリスマカラーを使って猫の描き込みを始めます。
塗りの方針としては、茶トラの時のような1色ずつの塗り込みではなく、重ね塗り込みで数色を並行して塗っていくようにしました。1色ずつ塗り重ねていくやり方では、白猫の曖昧な色味を含むライトグレーの色調の再現が難しいと思ったからです。
エクストラホワイト細目でのホルベイン色鉛筆の使用感は悪くない感じです。荒目のような極端な塗り難さも、極細目のような滑るような色乗りの悪い感じもありません。ほどほどに色を乗せていきながら塗っていけます。
ホルベイン、ヴァンゴッホ油性のようなソフト系色鉛筆は、シボ目が強く出て色を濃くしていくのは難ありですが、その分重ね塗りの繰り返しによる色味の調整がやりやすい気がします。しかし芯先がすぐ減って丸くなりやすいのでディテールの描き込みにはやはり向きません。
一方で中間程度の芯の硬さであるポリクロモスの小回りの効きやすさはさすがです。ソフト系色鉛筆をいちいち尖らせて使うのはコスパがよろしくないですが、ポリクロモスは少し芯を尖らし気味に使えばソフト系色鉛筆で塗り残したシボ目の凹み部分にも色を回せるし、他のソフト系を塗り込んである分、高価なポリクロモスの使用量を節約できます。
ポリクロモスは、他社の色鉛筆で塗った上からでも重ね塗りしやすい点もポイント高いです。