忍者ブログ

よし、絵を描こう。

落ちぶれ貧乏人がお絵描きに挑戦するブログ。猫成分多め。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

エクストラホワイト細目とホルベイン・アーチスト色鉛筆を使ってみる。【画材研究】2

ホルベイン、ポリクロモス、ヴァンゴッホ油性、カリスマカラーを使って猫の描き込みを始めます。

塗りの方針としては、茶トラの時のような1色ずつの塗り込みではなく、重ね塗り込みで数色を並行して塗っていくようにしました。1色ずつ塗り重ねていくやり方では、白猫の曖昧な色味を含むライトグレーの色調の再現が難しいと思ったからです。


エクストラホワイト細目でのホルベイン色鉛筆の使用感は悪くない感じです。荒目のような極端な塗り難さも、極細目のような滑るような色乗りの悪い感じもありません。ほどほどに色を乗せていきながら塗っていけます。


ホルベイン、ヴァンゴッホ油性のようなソフト系色鉛筆は、シボ目が強く出て色を濃くしていくのは難ありですが、その分重ね塗りの繰り返しによる色味の調整がやりやすい気がします。しかし芯先がすぐ減って丸くなりやすいのでディテールの描き込みにはやはり向きません。

一方で中間程度の芯の硬さであるポリクロモスの小回りの効きやすさはさすがです。ソフト系色鉛筆をいちいち尖らせて使うのはコスパがよろしくないですが、ポリクロモスは少し芯を尖らし気味に使えばソフト系色鉛筆で塗り残したシボ目の凹み部分にも色を回せるし、他のソフト系を塗り込んである分、高価なポリクロモスの使用量を節約できます。
ポリクロモスは、他社の色鉛筆で塗った上からでも重ね塗りしやすい点もポイント高いです。






 

拍手[0回]

PR

エクストラホワイト細目とホルベイン・アーチスト色鉛筆を使ってみる。【画材研究】1

前回までの試作で、白猫を塗るのに必要な色が割り出せたような(気がする)ので、今回はホルベインの不足分を揃えて完全版とするべく再々挑戦することにしました。
ただファーバーカステルで使った色のほとんどはホルベインで代替することは難しいことが判明。作業の効率化のため使用色の数を減らすつもりでしたが、追加分との相殺で大して変わりませんでした。


紙はエクストラホワイト細目を使ってみることにしました。過去使ったエクストラホワイトは荒目と極細目で両極端な結果になったので、その中間なら良い結果がでるかも?という安直な期待からです。
エキストラホワイト細目は、同荒目に比べると表面は(シボ目は無論荒目よりは控えめだがわりと目立つ)ソフトな感じで、描き心地やシボ目の感じなどはホワイトワトソン中目に近いように思います。水彩画にはちょうど良さげですが、色鉛筆には厳しいかな、という気がします。


同じモチーフで制作開始。下書きは当初アーテレーズを使っていましたが、思いのほか描き難いことが判明。線がシャープにならずぼやけた感じに広がるうえ、狙った位置から微妙にずれた位置に描かれてしまいます。下書きと言えど目の描き入れには精度が必要なため、たまたまミントブルーのカラーシャープを持っていたことを思い出して追加で使用。それでも色乗りのコントロールは難しく、紙の厚さがあるのとシャー芯の硬さとで筆圧が高いと轍ができやすいことから、作業の困難さを解消するには及びませんでした。


下書きの後はインクテンスで背景を入れていきます。これまでと同様、猫の外郭を縁取るように塗っていきます。

猫の縁取りに関しては、過去に使用したエクストラホワイト荒目やタッチⅡと比べてもシャープなエッジは出し難い気がしました。エクストラホワイト荒目ではシボ目の荒さを利用してシャープ感を表現できたし、タッチⅡはシボ目は強めであるものの、紙面が平滑だったためか精度を出せたのに対し、このエクストラホワイト細目は、頑丈なティッシュペーパーに色鉛筆で描いているような感じで、ふわっとしたボカシは良いが、シャープなエッジを色鉛筆で表現するのは向いてない紙面のようです。インクテンスの色乗り自体は良好ですが、シボ目が比較的荒いので目を埋めるのはやや手間取ります。








背景のインクテンスの使用色は以下の通りです。

・ベークドアース
・ウィロー
・タン
・バーントオレンジ
・サドルブラウン
・オーク
・ダークチョコレート
・ビーチグリーン
・スプリンググリーン
 


拍手[0回]

エクストラホワイト荒目とホルベイン・アーチスト色鉛筆を使ってみる。【画材研究】5

背景の暗さ不足や色合いの調整のためインクテンス入れと水入れを追加しました。

エクストラホワイト荒目のシボ目は堅牢で、紙ヤスリの上で芯を研ぐ感じですが、やはり最初の水入れで塗膜ができているせいか2回目以降はやや色乗りが弱く、また水入れしてもうまく溶けださない感じもありました。色が乗るのは常にシボ目の浮き出た部分なので、繰り返し同じ部分に色が乗ることで溶け難くなるのかも知れません。

全体としては原画よりも明るめの色調になりましたが、主役の猫のコントラストが弱くなってしまったため、背景もやや明るめでバランスが取れるというケガの功名の結果になりました。

背景にはみ出したヒゲは Dr.マーチンのペンホワイトで描き入れ。さらに、上からGENERAL's のチャコールホワイトでなぞってやると、色鉛筆画の上に描いたペンホワイトの線の不自然感がかなり軽減できました。この手法は使えると思います。








一応完成はしましたが、かなり問題のある結果となりました。まず、コットン紙の荒目の紙は色鉛筆画には向かない(わりと最初からわかりそうなレベルですが)。
あと、色鉛筆の色のチョイスミス。いろいろ再検討の必要がありそうです。
 

拍手[0回]

エクストラホワイト荒目とホルベイン・アーチスト色鉛筆を使ってみる。【画材研究】4

グダグダな結果になりましたが一応仕上げます。

猫の目は水彩色鉛筆各種を使い、水入れしました。使用色は


ユニ・ウォーターカラー
・オーカー
・ポンペインレッド
・ダークセピア

ヴァンゴッホ水彩色鉛筆
・オリーブグリーン
・パーマネントグリーンディープ

ステッドラー・カラトアクェレル
・ヴァンダイクブラウン
・サップグリーン


目に関しては良い感じに仕上がったかと思います。
ただ、水入れの際に筆を使っていて思ったのは、荒目の紙に色塗りするなら色鉛筆より(水彩などで)筆を使ったほうがディテールを描きやすいということでした。


さらに、最初に入れておいたインクテンスの背景に水入れします。目論見どおり、シボ目の凹みに色が回っていい感じになります。
とは言え、明度やコントラストはやはり一度目の水入れではコントロールが効かず、タッチアップが必要そうです。あと、それほど多量の水を使ったわけでもなかったんですが、乾くと紙は大きく反ってしまいました。
水を使う限り、紙が反るのはどうあっても避けられないようです。






 

拍手[0回]

エクストラホワイト荒目とホルベイン・アーチスト色鉛筆を使ってみる。【画材研究】3

本来の目的、白猫をホルベインのアーチスト色鉛筆で塗りました。

最初に説明した通り、ホルベインのアーチスト色鉛筆の充実したパステルカラーを利用して白猫を描く作戦でしたが、どうも色のチョイスが根本的に間違っていたようです。(ファーバーカステルの時と同じパターン…。)

まず基本色のパステルカラーで白猫の毛並みの色味を出し、明暗のコントロールはグレーの階調を利用するものとして塗り重ねることで必要な色を出すつもりでしたが、まずグレーを重ね塗りするときれいに発色しない(重ねる色味用の色鉛筆に彩度低めのものを選んだせいもあるようです)。色味用のパステルカラー同士ではいずれも明度が高過ぎて、補色同士で重ねても暗くすることができず明暗のコントラストが出ません。

目以外をひと通り塗りましたが、濃くあるべき部分は濃くならず、出したい色もうまく出ず、散々な結果になってしまいました。特に顔周りは暗色不足がどうにもならず、急遽カリスマカラーから暗いブラウンを3色調達しましたが、それでも思ったような色合いになりませんでした。

耳のタフトは塗り残し方式としましたが、シボ目の粗さがネックとなってこれもあまり良い感じに表現できず。シボ目を利用してのごまかしさえ効きません。
鼻や耳はシボ目の荒さから来る精度不足をホルベインのメルツ(油性色鉛筆用の溶剤)で溶かしてフォローするつもりでしたが、なんかもう悲惨な結果しか出なさそうだったので諦めました。






 

拍手[0回]

プロフィール

管理人:
吉 比古 [よし ひこ]
趣味:
猫を描くこと
ひとこと:
モフモフな猫をモフモフに描けるように頑張ります。

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

ブログ内検索

P R